四分の一貯金と投資
Kindle Unlimited本。主に貯金と投資を通して著者の生き方について書かれている。
少し古い本ではあるが、著者の簡素で堅実なライフスタイルは今の時代でも充分学べるところがある。
基本は、給料の四分の一を貯金してしまって残りのお金で生活し貯金が貯まったら投資に回す、ということ。
印象に残った部分を二箇所引用する。
私は四分の一貯金の開始と共に、一日一頁分(三十二字詰十四行)以上の文章、それも著述原稿として印刷価値のあるものを毎日必ず書きつづけ、第一期目標五十歳に及ぼうというのであった。これには、貯金と同じようにあくまでも忍耐と継続とが大切で、最初はずいぶん苦しかったが、断然やり抜いた。
これは今ブログを始めようとしている自分に響くものがあった。忍耐と継続が大事ですよね。がんばります。
次は、天丼を初めて食べたとき美味しさに感動して日記に書いたという内容がおもしろかった。
「ソノ美味筆舌ニ尽シ難ク、モー一杯食ベタカリシモ遠慮シテオイタ、ソノ価三銭五厘ナリ、願ハクバ時来ツテ天丼二杯ヅツ食ベラレルヤウニナレカシ」 と記されている。
結局お金を持つようになって二杯の天丼を食べたけど、苦しいだけで美味しさが二倍になるわけではなかったという教訓。
「二倍お金を払ったからといって満足感が二倍になるわけではない」とは今でもよく聞く言葉だが、身をもって体験して学び、大金を手にしても浪費することなく簡素生活をして生涯を終えた偉大な人だ。自伝エッセイとして充分におもしろい。